からだの水分量と分布
人間の体はほとんどが水です。体内の水分量は、年齢、性別、あるいは肥満度によって違いがあります。たとえば新生児は体重の約75パーセント、子どもは約70パーセント、成人は約60パーセント、老人では約50パーセントを水が占めています。胎児ではなんと体重の約90%を水が占めているほどです。
実は、動物でも植物でも、生物はそのほとんどが水からできています。たとえばスイカやトマトは90%、魚は75%が水です。また、人間の場合は性別によっても水分量が異なり、成人男性では約60%、女性では50%程度です。女性の水分の割合が少ないのは、脂肪分と関係があります。
● 女性の方が水分量が少ない!?
なぜ、女性の方が水分の割合が少ないのでしょう? それは、生きるために必要な脂肪が一般的に男性より女性の方が多く体についてくるからで、その脂肪分だけ水の割合が少なくなってしまうのです。
ちなみに、身体の各組織に含まれる水の割合を見てみると、血液の90%、脳も80%が水です。さらに、皮膚や筋肉が70~80%が水なのに対し、脂肪組織に含まれる水の割合は10~30%程度とかなり低くなっています。このことから、女性の方が男性に比べ水の割合が少ないことが分かります。