ホーム > 私たちを取り巻く水事情 > 国産ミネラルウォーターは、「天然」か?

国産ミネラルウォーターは、「天然」か?

●国産ミネラルウォーターはミネラル分がたっぷり入っている?

「大自然の中の天然水」とメーカー各社のCMや宣伝で多く見受けられるが、ミネラルウォーターについては、清浄でミネラル分を多く含んだ、体にいいおいしい水と思っている人がほとんどでしょう。

しかし、多くの国産品では、含まれるミネラル分は少なく、実は水道水とあまり差がないのです。この事は原水の地下水に含まれるミネラル分が、ヨーロッパに比べて少ないからなのです。日本の地下水は、鉱物の少ない土壌。地下での滞留時間も短いため、ミネラル成分はあまり溶け込んでいないのです。 

また国産のほとんどは加熱処理などの人の手 が加えられていて、いわゆる「天然水」ではないのです。このことは日本のメーカーが、厚生省の出している以下の「無殺菌の水の条件※」 をクリアできないからです。

※1源泉から直接採取され、そのままボトリングされた水。

※2原水が有害な物質に汚染されていない。ボトリングMP900400105.JPG

多くのメーカーは、原水とボトリングの工場が別のところにある。山奥の原水だと全く汚染の心配は無いけれど、輸送のコストがかかりすぎてしまう。

 ●おいしさは湯ざましの水と同程度

水の味は、ミネラル分と溶けている二酸化炭素や酸素で決まってくる。加熱殺菌をすれば、気体は大部分抜けてしまう。

結果的に、含まれるミネラル分も同じなら、水道水の湯ざ                          ましの水と何ら変わりないということになってしまう。